円教書状

此間、何条御事候哉、御出之後、未承候、恐鬱不少候、抑雖不思懸申状候、次浦の故
修理助入道殿之息女比丘尼、先年
被受衣鉢候ける、師匠〈は〉先代甘縄の
駿州の御息かう首座〈とて〉、世上転変之
折節〈は〉、東勝寺長老にて被坐候けるなる、
然自彼比丘尼方挙一人之女性、彼の
かう首座〈に〉、同欲令受衣鉢、自田舎
のほせて候、女性之上、田舎人、凡不弁
東西候、愚身又全分不知案内候、
爰自彼比丘尼方、為引導師常葉の

円教書状(詳細)

金文番号
937
和暦年月日
(年未詳)9月7日
成立
南北朝時代
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
紙数
1紙
紙背
『注法界観釈文集』(湛睿稿本)
整理番号
1066-1
遺文
南・関4926
神奈川県史
3823
最終更新日
2020-12-15