氏名未詳書状

  又たまゝゝの御のほりに、
  いかほとも御ものニたち
  まひらせ候ハんニ、かはり
  はてたるをりふしニて
  思ひなからにて候へハ、心くるしくおほえてこそ候へ、
  猶々みまいらせて候、うれしさ申ハかりなく
  思まいらせてこそ候へ、
  又をさなく候をり、
  いさかひしまいらせ候し事も、
  申いてゝこそ候しか、猶々
  いかゝしてみまいらせ候ことにて
  候へきと思いまいらせて候、あなかしく、
さしたる御事の候ハぬまゝにハ、
つねにも申うけ給はり候ハねは、いふせき
心ちして候、さても、この御のほ
りともの御めつらしさ、うれしく
おほえさせをハしまして候も、
おなしくハ御のほり候て、いますこし
いかニ、うれしく思まいらせ候
ハんと、返々ほいなくこそ候へ、
この御ついてならてハ、又
いつと、いまはたのミなく思まいらせ候へハ、

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2616
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.0 * 50.4
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第二巻〉』第二十五紙
連続情報
二六一六は二通に分かれる、一一三一と一一三二は別筆、
付加情報
影字あり、一一三二氏名未詳書状の本紙、
整理番号
1131
最終更新日
2015-08-18