慈性書状

きやうへのほり候、廿六日にたつへう候しか、つれ候人のゝひて候時に、かくと
申候はさらんは、心にかゝらせをはしまし
ぬへう候て、きのふこくらくしへ申て
さふらへは、わさと御いての候けるよし
うけ給はり候て、御かたしけなさ申はかりなく候、
のひは申へきよし、こくらくし
よりおほせ事候ほとに申候て候、
六日は一ちやうたち候、いま一たひけさ
んにも入まいらせたく候へとも、
日かすか候はぬほとに、かまくらへも
のほり候はす候、これにそとし月
御心くるしうをもはれまいらせて候
つる、御心さし申つくしかたく
おほえさせをはしまし候、このよ
しを申させ給へく候、

(ウハ書)
「(切封墨引)
  かねさはとのへ
申させ給へ     浄女」

慈性書状(詳細)

金文番号
2493
和暦年月日
(年月日未詳)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
33.8 * 50.9
紙数
1紙
紙背
『具支灌頂口伝』(仮題、釼阿筆、折紙、一紙完結)
整理番号
1145
最終更新日
2011/11/26