氏名未詳書状
□□□ふきの □□□候へく候、
□□□して御とりなへ候て、
□□□せ□□□をはしまして候て、
ゑんみちの御かたへ
□□□へまいらせさせをはしまし候て、
□□□くはやし□□□のひんきに
これへ給はり候へく候、
□□□ひんきにちやをもまいらせたく候へとも、
□□□しかと思候ほとに、
□□□このゝちのひんきに
まいらせ候へく候、
この御返事にこまかにうけ給り候へく候、
□□□りて候、
□□□ことしはふさたなる事は候
ましく候、あなかしく、
御すゝき物なと、さそゝゝ
大事なる御事にて候らんと、
をしはかりまいらせて候へとも、
すへてゝゝゝしりまいらせたる
かたもわたらせをはし
まし候ぬほとに、申へす候、
さてはことしの知事に
あたりて候つる、ことのほかに
此なたさまは、よの中も
わろく候へは、心くるしさ
(ウハ書)
「(切封墨引) 〈かねさはの〉
□□□の御房〈御方へ〉 〈三村の〉尼寺より」