観蓮書状

(前欠)御ようとう給はり候て、今日になり候て、いそき浄衣のさはくりしに候、
さなからをこなはせをはしまし候と
こそおもひまいらせ候へ、只今晩う
いとまさしあひて候ほとに、ふてさくりて
申いれまいらせ候、返々申つくしかたく候、
極楽寺かねさはのそうたち、せうゝゝ
しやうしまいらせ候、心はかりは一期の
大事と思ひつるに、思ほとかない候はす
候つるに、かたのやうには浄衣も候ぬと、なをゝゝ
御かたしけなさ、思はかりは申されす候
にも、御いたはしさこそ、かきり候はぬ、
このよしを申させ給へく候、

観蓮書状(詳細)

金文番号
1030
和暦年月日
(年月日未詳)
成立
鎌倉時代後期
員数
1通
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
縦31.9 x 横49.3
紙数
1紙
差出
観蓮
紙背
『秘密表白集』巻六
付加情報
影字あり。
整理番号
1159
最終更新日
2022-06-01