金沢貞顕書状

  ちう文くして候、又
  すゑさね(賀島季実)まいり候へは、
  何事も申入候はむすらんと覚候、
  わろく候はゝ、なをうけ給候て
  しなをさせさふらふへく候、
このほとは、なにことか
わたらせおはしまし候らん、
はるかにうけ給候はねは、
御おほつかなう覚させを
はしまして候、さて御ひや
うふ(屏風)のからかみ(唐紙)まいり候、さき
[    ]とて候しか、あま
[    ]さふらひし
[    ]しなをさせて候へは、

(本文書礼紙影字ヵ)
【[    ]りなくきたな
 [    ]し候、かへしたく候へとも、
 [    ]かなるひんきにて
 候ほとにまいらせ候、水のやうも
 かへ候へ、小屏風のからかみ(唐紙)にて、
 いたいけして候ものをと、よくゝゝ
 申て候へは、又かゝる物をしい
 たして、申はかりなく、なけき
 入て候、すはうはなをし□けて候
 のちに、おほせ入候へく候、あな
 かしく、

 (切封墨引)】

金沢貞顕書状(詳細)

金文番号
2380
和暦年月日
(鎌倉時代後期)年月日未詳
成立
鎌倉時代後期
員数
1通
形状
竪紙(本紙、切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 49.9
紙数
2紙
紙背
(上)『法金剛院理趣三昧結願導師次第』第1紙、(下)『伝法灌頂誦経導師次第』第6紙(釼阿奥書あり)
付加情報
金沢貞顕自筆。影字あり(本文書礼紙ヵ)。
整理番号
1166
遺文
鎌23351
神奈川県史
1624
最終更新日
2020-01-15