氏名未詳書状

  うれしく候、かたつけなと、
  せさせをハしまし候ハんも、
  わつらハしく候へハ、
  かたかゝせ候か、このほといてき
  候ハんする、あさてハかり、人を
  給ハり候て、まいらせ候ハん、返々
  うれしく、よろこひ入て候、
をハしましけるにやと、
あまりにうれしく候し、こんよもたのもしくおほえて候、
こくらくしさまのひんきにハ、かならすゝゝゝゝ、おほしめし
よされぬ御事にて候へく候、かほうり、ことに、これハ
かをゝゝも、いとをしくおほえて、かミさまへも、又、うしなとまて
ひきはなし候ぬともおほえ候ハて、ふところにかくして、
いまた、もちわつらひてこそ候へ、いかヽし候へき、又、かきあさき、
『(切封墨引)』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2634
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙、切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.4 * 49.1
紙数
2紙
紙背
(上)『南御室佛名供養法略次第〈今季/胎蔵界〉』第八紙、(下)『蓮華心院理趣三昧開白導師次第』第七紙(釼阿奥書あり)
付加情報
影字あり(八〇八倉栖兼雄書状、三九〇金沢貞顕書状、氏名未詳書状)、
整理番号
1168
最終更新日
2011-11-26