蓮□書状

御うれしくおほえさせをはしまし候、  上々の御いのりをこそ、
  いつくにても申まいらせ候へく候、
  たうのつし殿の御かたの
  御いのりは、よくゝゝ申
  まいらせ候へく候、
  なをゝゝこれをひたゝしく
  給はりまいらせ候へは、
  あまりい御いたはしく思ひまいらせ候、
  御心え候て、申させ給へく候、あなかしく、
  このよしを申させ給へ、 
思ひまいらせ候へとも、
とし月の
御ねかひにて候ほとに、
御心もなくさみ候やし候かとはかり、
思ひまいらせて候、
わたくしにも、
へちの事候はて、
とくまいり候へく候、さてゝゝ
御そめ物五
給はり候ぬ、
ものまいりと申候
ものゝほしく候事のみ
かきり候はす候に、
これほとをひたゝしく
給はり候て、
あきみち候はんする事、
あまりにゝゝゝゝ
御かたしけなく

(ウハ書)
「御返事
  いくまとの□□□     蓮□」

蓮□書状(詳細)

金文番号
2357
和暦年月日
(年月日未詳)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.4 * 50.7
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第四巻末〉』(釼阿本)第四紙
付加情報
影字あり(仮名書状)、
整理番号
1172
最終更新日
2011/11/26