氏名未詳書状

  まいらせ候へく候、
  又、御ハしふくろの
  候ハぬやうニうけたまハり
  候し時ニ、よにきたな
  けに候へとも、これか見
  え候時ニ、まいらせ候、
  こんのきれも、なに候にても、
  御かたも候ハヽ、せさせ
  をハしまし候へとて、
  まいらせ候、
  物のきれゝゝの事、思いて
  まいらせてこそ候へ、
  又、いかにわろく候とも、
  御まはりわすれ候ハぬ
  御事にて候へく候、
  御返事ハ、ひき返し、うけ給ハり候へく候、
  あなかしく、
これをさへと
おほえて候へとも、
たんしにてちいさく、
御かみきぬを
一しまいらせたく候か、
これニてハ、えかなハぬ御事にて候、
さやうの事し候人候ハゝ、せさせて
給ハり候へく候、たゝ、御身ハかりに
めし候やうにて候へく候、
又、御方もかみにて一したく候と申させ候、
たんしも、かミも、いかほと
入候へきとうけ給ハり候て、
(ウハ書)                                   「(捻封墨引)                                   □如御房    □□」

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2653
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙、切紙二紙を上下に接続して一紙に復原)
料紙
楮紙
法量 縦x横
30.9 * 50.6
紙数
2紙
紙背
(上)『乞戒導師作法』(釼阿本)第三紙、(下)題未詳聖教(折本、釼阿筆、『乞戒導師作法』とみられる)
整理番号
1188
最終更新日
2011-11-26