らうせん書状

御心え候て申させをはしまし候へく候、
さては、いつかこれへは御わたり候
へき、これもけふあすは
まきのにて候へは、御入道にもけさんに
申うけ給はり候へく候、
さて御ちやの候はぬとうけ給はり
候時に、みち候て
のみ候しは、ゆめはかりにおほえ候、よに々々、よく々々も
候はねとも、まいらせて候に、ちやう
らうへ申させとて候、

これにもこのほと候つれとも
あまりにまきれ候て、御心のとかに申うけ
給はり候御事なく候つれは、心もとなく
おほえて候、かねさはへ御ともし候へく候、
あなかしく、

  『(捻封上書)
えんしんの御房御方へ
まいらせ候  らうせん』

らうせん書状(詳細)

金文番号
2366
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.0 * 50.0
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第二巻〉』(釼阿本)第二十一紙
付加情報
影字あり(仮名書状)、
整理番号
1198
最終更新日
2011-11-26