氏名未詳書状

  候はす、このひんの候
  こそ、たゝしかるへき
  事にて候へ、
  これ一をも
  くたさんとし候も、すへて
  かなはぬ事にて、
  いまゝても候つる也、
  一日なからみなゝゝまいらせ候
  ひんに、御返事うけ
  給はり候へ、
このかはこ、かもんのすけの
をくりのひんに、まいらせ候はんと
申て候ほとに、それは
参り候いぬと申候て、はや
つきて候に、たつね候へは、
候はぬよし申候時に、
さては又これほと大きに候
かはこ、もつへきひんきもあるへし
ともおほえ候はて、このひんに
てひさをすりて、さりとては
もちてまいれと申て、
みなゝゝまいらせ候、かゝる大事
   『(切封上書)
 又みやうにんの御房へ<まいらせ候>
            なこえより』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2662
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 50.4
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第十六巻〉』(釼阿本)第五紙
整理番号
1199
最終更新日
2011-11-26