氏名未詳書状

さてゝゝまことにひかん
すきてにてこそ候はめ、
けさこれよりも
申候ぬる、いまは
御らん候ぬらんとおほえ候、
とのゝ御かたの御事、あまりにゝゝゝゝ
あさましく候、
思かけぬ事にをつる
ことも候へは、いかにか、なし
まいらせ候はんと、おほえてこそ候へ、わか宮の
へたうの御房の御かうみうになさんとて、
をこらせをはし
まして候けるも、
をこらぬよしにて
ろくいくらもゝゝゝゝまいり
なとして候、そのゝち
二かいたうのへたううけ給はりて
こそ候なれは、
けふこそもみせため
せられ候はんすらめ、
御をこり日まいりて
候しかは、
すへて物のなりも
きこえ候はす、申はかりなく
おそろしき事にて候しに候、
   『(切封上書)
 又御返事』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2672
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 50.6
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第七巻〉』(釼阿本)第七紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1209
最終更新日
2011-11-26