氏名未詳書状

又この心ちいかにと候へしともおほえ候はす、
なかゝゝしけるなる事にてこそ候へ、なをも
いつとなけなる事にて候はゝ、
かまへて御わたり
候へく候、そのをりはむまをま
いらせ候へく候、さて、
このやうを申させ給へく候、
たうし御ひま候ほとにて候はゝ、
いのりとおほしめし候て、
ふとうの十万へん
みてゝ給はり候へく候、
思候やうの候て
申候、あまりにわひしく候ほとに、とゝめぬ、

   「(切封墨引)
 □□□うせうの御房へ」

  ちやうらうの御方に、御めつくろはせ
  をはしまし候て
  のち、御やういかゝ
  わたらせをはしまし候らん、御おほつか
  なく思まいらせて候、こまかに
  うけ給はりたくおもひまいらせ候、
あまりにわひしく
候て、たゝ御やうの御文に
御事つけはかり申て候へとも、
こまかにちと申たく候て、

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2673
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.1 * 51.2
紙数
1紙
紙背
『薄草子口決』(釼阿本)巻十四第十紙
付加情報
影字あり(一二二二氏名未詳書状)、
整理番号
1210
最終更新日
2011-11-26