氏名未詳書状

まつ思いてまいらせ候て、  あまりにゝゝゝゝまいらせたくこそ候へ、
  松たけも、いかにまいらせたく候はん
  すらむとおほえて、このよしを
  殿へも申て候へは、わらはせをはしまし候、
  いまひんは、廿九日にて候
  つるに、式部殿の御事に、
                             
  御きんきにて候へとも                                      たゝ物御らん候はんはかりは、
  くるしからす候とて、
  やかて小輔殿も、

御下候て御うけ給候
はて、御みちの程も、御おほつかなく
おほえさせをはしまして
候つるに、別の御事候はす、
つかせをはしまして候
ける、返々うれしくおほえさせ
をはしましてこそ候へ、
長老の御事、まいりあひ
まいらせさせをはしまし
候はぬ御事にてやなとまて、
うけ給候しに、とりのへ
させをはしましたる御事にて、

氏名未詳書状

金文番号
2678
和暦年月日
(年月日未詳)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.0 * 50.3
紙数
1紙
紙背
『薄草子口決』(釼阿本)巻十一第十三紙
付加情報
影字あり、右端に切封の跡あり、
整理番号
1215
最終更新日
2011/11/27