氏名未詳書状

あはれも御なけきも、  申はかりなき御事にて候、
  又れいのちをこり候て、すてに
  しぬへきにて候つるか、
  とかくし候て、昨日よりは、ちとなのめに
  なりて候、このひん
  すはう殿のもとより、
  人をくたし候と申候ひとに、
  この御かたひらとくまいらせたく候て、
  ちと申候ほとに、なに事もとゝめ候ぬ、
  あなかしく、
なをゝゝうけ給て候御事
とも、みなかひゝゝしからす、さたし
なして候へは、いかにかた
はらいたくおほしめし候はんすらむと、
御心の中も、返々をし
はかりまいらせてこそ候へ、
又この十六日にとみの
こうち殿御かくれ候て、
京中は
  (ウハ書)
 「封
  〈七月十□□□日〉
 ゑん心の御房の御方へ
         〈まいらせ候〉」

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2679
和暦年月日
(年未詳)7月1□日
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙
料紙
楮紙
法量 縦x横
31.9 * 49.7
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第二巻〉』(釼阿本)第二十三紙
付加情報
影字あり、右端に切封の跡あり、
整理番号
1216
最終更新日
2011/12/17