氏名未詳書状

をはしまし候へは、  心ほそくおほえ候に、大仏のちやうらう
  さえ、むなしくきえなし候事、
  あはれさ申はかりなくおほえ候、
  さても、たひゝゝの

  又御あ□□□、御よいゝゝしき御
  やうに、うけ給候し、そのゝちいかゝ
  わたりをはしまし
  候らむと、御おほつかなく思ひ
  まいらせ候、又御心ちも
  いかゝ御わたり候らんと、
  御おほつかなく、思ひまいらせ候、
  みやうくわん御房、
  かいみやう御房、
  御方にも、なに事か候らん、
  おほつかなく候
  よし、御物かたり候へく候、

はるかに申さす
候へは、よろつ御おほつかなく、思ひ
まいらせ候、さても
方々々長老の御なふ
やうもなかふならせ

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2680
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙、切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
31.9 * 44.6
紙数
2紙
紙背
(上)『不断念仏結願導師次第』第四紙、(下)『皇后宮一品経供養〈三條宮/御追善〉』第二紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1217
最終更新日
2011/11/27