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氏名未詳書状

  □□□をはしまし候て、
  これにも御なつかしう、
  思まいらせてこそ候へ、
  御りやうのいかにとやらん、
  うけ給はり候しは、
  いまたへちの御事も、
  わたらせをはしまし候はぬやらん、
  さやうの御事も、よにゝゝ、
  御心くるしく思まいらせて候、
  申候しさうろんの事も、
  さたまり申候はねとも、
  たうしは、せうゝゝ人々も、
  たうり候けりとは、思たりけに
  候なれは、ちとはたのもしきやに候へとも、
  いかゝなりたち候はんすらん、
□□□いつそや申候しは、
御らんせさせ
をはしまし候けるやらん、
さやうに御いたはりさへ、
おこらせをはしまして候けるも、
つやゝゝうけ給はり候はて、
申候はさりける御事、
返々あさましく思まいらせて候、まことに
まいり候て、むかしの御ことも、
たゝいまの心ちし候て、いまさら
あはれにおほえさせをはしまし候
しかは、思のうちも
   『封(切封上書)
□□□』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2682
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙、切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 49.1
紙数
2紙
紙背
(上)『南御室佛名供養法略次第〈今季/胎蔵界〉』第五紙、(下)『蓮華心院理趣三昧開白導師次第』第四紙
付加情報
影字あり(七六二ー一金沢貞顕書状、氏名未詳書状)、
整理番号
1219
最終更新日
2011-11-27