氏名未詳書状

申うけ給はりまいらせ候はん、  上へも御心え候はゝ、
  よろこひ入候、上□□□の御かたへも、
  はま殿の御かたへも、
  御心え候て、申させをはし候へく候、
  いらせをはしまして候へく候に、
  をりふしにあらせ候はさりつる、
  あまりにうたてく候て
  あはれこのほとも、いふたくしくも
  思まいらせ候御事にて候へかし、
  みちゝゝの事も、申まいらせたくこそ候へ、
  あなかしく、

ひたいのこそよりのいたはりに、なかたひ
うちそえ候て、くたひれ入て候ほとに、
八日のいとまを
申候て、このほとはさとに候、
はて候はゝ、まいり候へく候、
なをゝゝいつかけさんに入候て、
たうとく候し御事ともゝ、
                              (ウハ書)
「(切封墨引)                                    いくま殿の御かた
    御つほねへ〈まいらせ候〉」

氏名未詳書状

金文番号
2683
和暦年月日
(年月日未詳)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 51.0
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈異尊巻三〉』(釼阿本)第九紙
付加情報
影字あり(一三八二氏名未詳書状)、
整理番号
1220
最終更新日
2011/11/27