氏名未詳書状
をはしまし候て、 みちゝゝもかきくれてこそ
返て候しか、又返にもその御けさんに
入て候し、御うれしくと
思まいらせて候、これへの
御わたりも、たやすからぬ御事にて候、
あまりにゝゝゝゝに、よろこひ思まいらせて候、
御文にては申つくしかたく、
思まいらせ候、あなかしく、
候へしともおほえ候はす、
あさましく御心くるしく
おほえさせをはしまして候、
いかはかり思まいらせをはしまし
候はんと、御心の中も
御心くるしくをしはかりまいらせて候、猶々々
ちやうらうの御事、
申はかりなくおほさせをはし、
(ウハ書)
「(切封墨引) □□□戒の御房御方へ」