氏名未詳書状

をはしまし候て、  みちゝゝもかきくれてこそ
  返て候しか、又返にもその御けさんに
  入て候し、御うれしくと
  思まいらせて候、これへの
  御わたりも、たやすからぬ御事にて候、
  あまりにゝゝゝゝに、よろこひ思まいらせて候、
  御文にては申つくしかたく、
  思まいらせ候、あなかしく、

候へしともおほえ候はす、
あさましく御心くるしく
おほえさせをはしまして候、
いかはかり思まいらせをはしまし
候はんと、御心の中も
御心くるしくをしはかりまいらせて候、猶々々
ちやうらうの御事、
申はかりなくおほさせをはし、
 (ウハ書)
「(切封墨引)                                   □□□戒の御房御方へ」

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2695
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 51.2
紙数
1紙
紙背
『薄草子口決』(釼阿本)巻十四第九紙
整理番号
1232
最終更新日
2011/11/27