氏名未詳書状

おはしまし候し心ちし候て、  ひとりふたりのこり
  ゐて候人ともとは、
  それをのみ申まいらせ候て、
  なきゐてこそ候へ、
  なにより、長老の御事すこしも
  とりのへたる御事にてわたらせはし
  申候らん、申つくしかたく
  悦おほさせをはしまし候、
  又いかなる御事にて候はんすらんと、
  あまりかなしく候つるに、返々うれしく候、
とし月はへたゝり
候へとも、このつきは
空の気色も、
わすられ候はす、
たゝ上にわたらせ

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2698
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 49.3
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第九巻〉』(釼阿本)第十七紙
付加情報
右端に切封の跡あり、
整理番号
1235
最終更新日
2011/11/27