氏名未詳書状
心にかゝらせをはしまして候、又 御仏事のあはれさのみ、
心にかゝらせおはしまし候て、
よろつとりあつめたる
心ちしてこそ候しか、
なに事もゝゝゝゝ、御文には
申つくしかたく候て、
廿一日にこそ、よろつ
又申まいらせ候て、
長老の御やうにしたかひ候て、
その中にもまいり候へく候、あなかしく、
やつとのゝの御方、
御労なのめならす、
御心くるしき御事にて候て、
あまりあさましくなけき
おほえさせおはしまし候て、
心にかなひ候はぬ世の
やうともゝ、あまりにうたてく
おほえてこそ候へ、
さても、ことさらに
ことそきはてゝ候し、
(ウハ書)
「(切封墨引) 円信御房へ〈申させ給へ〉 」