氏名未詳書状

心にかゝらせをはしまして候、又  御仏事のあはれさのみ、
  心にかゝらせおはしまし候て、
  よろつとりあつめたる
  心ちしてこそ候しか、
  なに事もゝゝゝゝ、御文には
  申つくしかたく候て、
  廿一日にこそ、よろつ
  又申まいらせ候て、
  長老の御やうにしたかひ候て、
  その中にもまいり候へく候、あなかしく、
やつとのゝの御方、
御労なのめならす、
御心くるしき御事にて候て、
あまりあさましくなけき
おほえさせおはしまし候て、
心にかなひ候はぬ世の
やうともゝ、あまりにうたてく
おほえてこそ候へ、
さても、ことさらに
ことそきはてゝ候し、
(ウハ書)
「(切封墨引)                                    円信御房へ〈申させ給へ〉     」

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2699
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 48.4
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第二巻〉』(釼阿本)第五紙
整理番号
1236
最終更新日
2011/11/27