氏名未詳書状
おほえさせをはしましてこそ候へ、
はゝ御前の御かた、いかに
御心くるしく思まいらさせをはし
まし候らむと御心の中を
しはかりまいらせ候、
人しれす御いとをしく、おほえさせ
をはしましてこそ候へ、
なに事もあまりにまきるゝ事候て、
こまかには申候はす候、あなかしく、
物はわつらはしく申候て、
十八日にいてき候へきよし申候、
このひんにまいらせ候はぬこそ、
返々ほいなく候へ、さても、
かねさはのちやうらうの
御事、返々あさましく候、
明忍の御房は、けのほとは
太子たうにわたらせをはし候て
候しか、この御事に
とく御下候へきよしおほせ事候、
さしもまたまいらせ候
上には、御のほりも候はて、
「(切封墨引)
ゑん心の御房の御返事
まいらせ候」
はゝ御前の御かた、いかに
御心くるしく思まいらさせをはし
まし候らむと御心の中を
しはかりまいらせ候、
人しれす御いとをしく、おほえさせ
をはしましてこそ候へ、
なに事もあまりにまきるゝ事候て、
こまかには申候はす候、あなかしく、
物はわつらはしく申候て、
十八日にいてき候へきよし申候、
このひんにまいらせ候はぬこそ、
返々ほいなく候へ、さても、
かねさはのちやうらうの
御事、返々あさましく候、
明忍の御房は、けのほとは
太子たうにわたらせをはし候て
候しか、この御事に
とく御下候へきよしおほせ事候、
さしもまたまいらせ候
上には、御のほりも候はて、
「(切封墨引)
ゑん心の御房の御返事
まいらせ候」
氏名未詳書状(詳細)
- 金文番号
- 2702
- 成立
- 鎌倉時代後期
- 形状
- 竪紙(礼紙)
- 料紙
- 楮紙
- 法量 縦x横
- 32.1 * 50.0
- 紙数
- 1紙
- 紙背
- 『秘鈔口決〈本鈔第九巻〉』(釼阿本)第九紙
- 付加情報
- 影字あり、
- 整理番号
- 1239
- 最終更新日
- 2011-11-27