氏名未詳書状

  こゝろやすく候、
  なから、よにおほつかなく
  候つるに、さういなき事にて
  さふらふらむ、
  うれしく候、
  いかに妙観御房にも、
  御心くるしく候つらむと、
  思やりまいらせ候、
よの中ゆめのやうに
候も申たく、その寺もいかゝ候らむ、
御すまゐとも、おほつかなく
候なから、なにともうけ給候はぬは、        へちの御事も候はぬなめりと、

氏名未詳書状

金文番号
2737
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙、切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
31.1 * 48.6
紙数
2紙
紙背
(上)『文殊師利菩薩念誦次第』第十紙、(下)『文殊師利菩薩念誦次第』第九紙(三三七凾に第十一紙が伝存し尾題がある)
整理番号
1274
最終更新日
2011/11/27