氏名未詳書状

心やすく候、御あら
ましの事をこそ、
たのみあるやうにおほえ
候つるに、このたひは
思たえたるやうに
うけ給はりて候へは、
こゝろほそう
おほえ候て、
かまへて、

ほかにとりあへ候はて、
からたゝうかみ、いしゝゝあつらへ候て、
一とに申候て候と、
御つたへ候へく候、
こと物口三、
たしかに
給はり候ぬ、
いまひとりの御ものともは、やかて
くし候て、まいらせ候也、
をりかみに
しるさせて
まいらせ候、
いつれも、
ほかよりもすくなゝゝゝと、
世の中に申て候へは、わひしく候、
いくらもとりてまいらせ候はゝやと覚候て、
   『(切封上書)』

氏名未詳書状

金文番号
2753
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 50.7
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第七巻〉』(釼阿本)第一紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1290
最終更新日
2011/11/27