氏名未詳書状

候しかとも、かない候はて、かたの
やうにして候しかとも、
ねんころなる御つとめにて
候けるとて候へは、うれしくてこそ候しか、
さて、にしきの事、
たひゝゝうけ給て候しかとも、
しわすにはあまりに
まきれ候しほとに、つやゝゝ
おほえ候はて、このほとの
御文にこそ、たしかにうけ
給はりて候へ、よの中にて
とり候は、あまりにわろく
候そと申候へは、
みなそむし候て、
かく候よし申候、
又二の宮かえりに、
かしまくたり候へは、
いまは御文の
つたえも、心やすく候はんすらん、
うれしく候、
ゑんせう房よりの御事をは、
大事に思まいらせられて候へは、
ありかたくこそ候へ、
いつとなくまきれ候ほとに、
つねにも申候はす候、
いせのおはか、しやくとうなとは、
たうしはこれに候也、
あなかしく、
   『(切封上書)
  二月十九日  ゑん心の御房の御方へ
             <まいらせ候>』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2755
和暦年月日
(鎌倉時代後期)2月19日
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.6 * 50.5
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第十一巻〉』(釼阿本)第六紙
付加情報
影字あり(一一五三れう□書状)、
整理番号
1292
最終更新日
2011/11/27