氏名未詳書状

かたくろにそめてと
申て候へく候、大夫とのへ
おほくそめてまいらせ候
中に、よく候やうに
かはりもよくとおほ
しめし候はゝ、みな
それにもし候を給て
候やうに、二ゆいあまり三ゆい
なとにてこそ、くせ
事にうつくしきに
そめ候へとも、たゝ
よのつねには
八すちつゝと、

思やうにも候はぬと申候、猶々
かたはらいたくわひしく候て、たゝ
これをしかへ候て、
しろき御かたひらをとりて、
まいらせたく候へとも、
それもをりふし、
大事に候て、たゝまいらせ候、
一ゆいの御かへ物も、まころく入道か
ようとうをかへ候しに、□□□て候へは、
いまたのほり候はぬと申候て、
けふ七月十九日まては、
たひ候はす、
このそめれうは、それの一ゆいと
□□□を□□□してつかはして候つる、
猶々、これかわろさ、ほいなく
めんほくなくこそ候へ、

氏名未詳書状

金文番号
2756
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙のうちの一紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.1 * 49.5
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第八巻末〉』(釼阿本)第十四紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1293
最終更新日
2011/11/27