氏名未詳書状
うけ給はりて候しかへ物のあやの
ひとへ、□□□もははやをらせ候、さきのひんにも、
いつれにても、さきに申候しかとも、
まいり候はゝと思候て、かさねて申候、
三ゆい九すちにて
をり候、又にしきの物のたり候はぬ所、
八すちくして四ゆい七すち、このつかひに、
たひてをはしまし候へ、
もし八すちの物さきに申候しかは、
それかしのほり候て、
給はりて候はゝ、
なにゝても、
御ように候はん物、
うけ給はり候て、せさせてまいらせ候へく候、
やかてゝゝゝ候はんする
よし申候て、かへて候に候、
としのうち候しひん
なと候はすは、きぬの
をりて、正月の御れうに
あはてや候はんすらん、それこそ
わひしく候へ、
これはまつ、
ひんにて御文のきて候ほとに、
やかてこのかへ物のぬし、又
申候ほとに、それにたひ候也、
十二月四日
『(切封)