氏名未詳書状

この事の心くるしき
事にてさふらはんほとは、
あはれゝゝ、わたらせをは
しまし候へかしと、御いのりも
申まいらせ候程に、おほえ
させおはしまし候心ちにて
こそ候へ、さて一日の
御まき物のをもしろう
いたいけさ、まめやかにゝゝゝゝゝ
母のうらめしさも
あめのうちのさひ
しさはわすられて候、
返々かやうにうけ給はり候、
御ありかたく悦おほえさせおは
しまし候、
   『(切封上書)
 御返事<申させ給へ>』

氏名未詳書状

金文番号
2767
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
31.8 * 51.0
紙数
1紙
紙背
『薄草子口決』(釼阿本)巻十八第一紙
整理番号
1304
最終更新日
2011/11/28