氏名未詳書状

      さたあるへしと申人も
      おほく候、又すて候へき
      事なと申あひ候なる
      大みやのうち、たんこのかミ
      とう人にて候、いなりのかもんの
      すけ、ミつたにのさゑもんの
      大夫なと、せうとのゝ
      御ゆかりの人々にて候、かまへて
      まことや御うけをひのふそくのちん
      そめ物一給はり候ぬ、
      御文ハこぬれ候て、みないろかハりて候へハ
      いかに又もわひしくて候、
      とりあへ候はす、
      やかて申候ほとに
      このさうもきゝ候はす候、
    この月十三日ニ又
    ひしめき候けるなと
    つたへうけ給はり候しかは
    よへ十七日に御かへり
    事ともみまいらせて候へは
    うれしくおほえて候、
    さてかしわきの
    さかいの事、
    故するかとのに

氏名未詳書状

金文番号
2768
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 51.8
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈異尊第三〉』(釼阿本)第十七紙
付加情報
右端に切封の跡あり、影字あり(一四五一氏名未詳書状)、
整理番号
1305
最終更新日
2011/11/28