氏名未詳書状

  はやとく、みちすからの御事とも、うけ給
  はりまいらせたうこそ候へ、
  よろつ心くるしさも、申つくしかたう候て、
  さなからとゝめ候ぬ、あなかしく
  御くたひれ、御いたはしう
  思ひまいらせ候、

おはしまし候、いつか
御いて候はんすらん、あはれ
とく候へかしと思ひまいらせて
こそ候へ、九日も御さたに
あひ候とて候しか、あすの
御ひやうちやうには、あひ候
ましきと申候なれは、
心もとなくおほえ候て、れいの
思ひ入候てこそ候へ、
御きねん御たのもしう思ひまいらせ候、
   『(切封上書)
 みやうの御□□□へ
      御返事<申させ給へ>』

氏名未詳書状

金文番号
2796
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.1 * 50.0
紙数
1紙
紙背
『薄草子口決』(釼阿本)巻八第十六紙
整理番号
1332
最終更新日
2011/11/28