氏名未詳書状
つゝまいらせ候へく候、さても
しもつけとのゝいた
はり、大事に候と、うけ給はり
候しは、いかゝならせ給て候らん、
おほつかなくこそ候へ、
あまり人もしに候へは、
よにゝゝあちきなく
おほえて候、
あはれいのちの
うちに、けさんにいりまいらせ候はゝや、
みやうにんの御房へも、
をなしく申たく候、
あなかしく
ひんきをよろこひ候て
申候、さてはことしこ御てゝの
七ねんにて候、これにても、仏
つくりまいらせ、くやうしなと
し候へとも、それにてかたの
ことくもし候はぬも、心もと
なく候時に、ゆめゝゝしく候へとも、
ようとう五ゆいまいらせ候、これ
にて御ときさハくらせ給候て、
そうちうにまいらせさせ給候て、御
てゝけうやうして給はり候へ、
これは四郎太郎かとふらひ候
ふんにて候へく候、御申あけ
はし候はゝ、うらへのかねよしと、
ふしゆにも申あけさせ給候へ、