氏名未詳書状

  つゝまいらせ候へく候、さても
  しもつけとのゝいた
  はり、大事に候と、うけ給はり
  候しは、いかゝならせ給て候らん、
  おほつかなくこそ候へ、
  あまり人もしに候へは、
  よにゝゝあちきなく
  おほえて候、
  あはれいのちの
  うちに、けさんにいりまいらせ候はゝや、
  みやうにんの御房へも、
  をなしく申たく候、
  あなかしく
ひんきをよろこひ候て
申候、さてはことしこ御てゝの
七ねんにて候、これにても、仏
つくりまいらせ、くやうしなと
し候へとも、それにてかたの
ことくもし候はぬも、心もと
なく候時に、ゆめゝゝしく候へとも、
ようとう五ゆいまいらせ候、これ
にて御ときさハくらせ給候て、
そうちうにまいらせさせ給候て、御
てゝけうやうして給はり候へ、
これは四郎太郎かとふらひ候
ふんにて候へく候、御申あけ
はし候はゝ、うらへのかねよしと、
ふしゆにも申あけさせ給候へ、

氏名未詳書状

金文番号
2801
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 49.8
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第二巻〉』(釼阿本)第六紙
付加情報
右端に切封の跡あり、
整理番号
1338
最終更新日
2011/11/28