氏名未詳書状

  おほえ候しほとに、
  いそきなりて候へは、
  うれしくおほえて候、いかほとも、
御けうやうしまいらせたく候に、
  ことしくも、なに事かはり□□□て
  たる事にて候へは、をりふしことに

  のみ思ひまいらせ候、
  猶々御のほり候は
  さりし御事、ほいなく
  思ひまいらせて候、
  そくしやうの御房、しやうにんの
  御房とやらんにも、けさんに入て候し、
  うれしく思まいらせて候、
  ゆめのやうにさふらひ候し御なこり、
  まめやかにゝゝゝゝゝ、わすれかたく御こひしく、
  思ひいてまいらせて候よしともゝ申
  まいらせたく候、あなかしく、
御文うれしくうけ給はり
さふらひ候ぬ、まことに、あまりに
なりて候し、さそ
おほしめされ候らん、もとより
ことしは、はゝこせんの、
御けうやうになり候はやと、

氏名未詳書状

金文番号
2807
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.6 * 51.6
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈異尊巻二〉』(釼阿本)第二紙
付加情報
影字あり(一四九九氏名未詳書状)、
整理番号
1344
最終更新日
2011/11/28