氏名未詳書状
給はり候へ、みやつかへ
なとをもせさせしたかり
候か、こなたさまなとは、
しらせをはしまして候
やうに、かいゝゝしき
あたりにても候はぬほとに、なましいに、
しんしやうなる人にては候、
身はいゝかいなく候へとも、
なにとなきありさまなとは
いたみ候、たゝはゝをや
はかり候ほとに、
人のやしないにて、
さるへきところなとへも、
みやたて候事にて候へ
かしと、はゝにて候人のあまり
なけき申候時に、
おもひかけぬ事にて候へとも、
常にも申入
まいらせたく候なから、さしたる御事も
候はぬに、申入候はん御事も、
いかゝなとためらひまいらせ候ほとに、
おもひなから、ひんきをすく
しまいらせ候御事、心のほかに
おほえさせをはしまして候、
かねさはに候しほとは、つねに御
なさけかけられまいらせ候し
御事、ゆめゝゝわすれまいらせ□□