氏名未詳書状

  給はり候へ、みやつかへ
  なとをもせさせしたかり
  候か、こなたさまなとは、
  しらせをはしまして候
  やうに、かいゝゝしき
  あたりにても候はぬほとに、なましいに、
  しんしやうなる人にては候、
  身はいゝかいなく候へとも、
  なにとなきありさまなとは
  いたみ候、たゝはゝをや
  はかり候ほとに、
  人のやしないにて、
  さるへきところなとへも、
  みやたて候事にて候へ
  かしと、はゝにて候人のあまり
  なけき申候時に、
  おもひかけぬ事にて候へとも、

常にも申入
まいらせたく候なから、さしたる御事も
候はぬに、申入候はん御事も、
いかゝなとためらひまいらせ候ほとに、
おもひなから、ひんきをすく
しまいらせ候御事、心のほかに
おほえさせをはしまして候、
かねさはに候しほとは、つねに御
なさけかけられまいらせ候し
御事、ゆめゝゝわすれまいらせ□□

氏名未詳書状

金文番号
2820
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 50.9
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第四巻末〉』(釼阿本)第十紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1357
最終更新日
2011/11/28