氏名未詳書状

御宮たて候ける、思ひのほかに候へ、
わきてたつぬる人も候はしを、
たゝやとからに、
はなもいとはれまいらせ候ぬるにこそと、
にほひもうしろめたう、
おほえて候、なへての木すゑこそ、
うらやましう候へ、
のちの御ほうこうとやらんうけ給はり候し、

ゑこゝろもまいらせ候はぬ、御返事も
あまりに申まいらせたう候なから、
うちつゝき候はんも、いかゝとためらはれ
候てけふまてになり候ぬる、ち世の
心ちし候、あなかしく、
   『(切封上書)
 申させ給へ』

氏名未詳書状

金文番号
2828
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.1 * 50.3
紙数
1紙
紙背
『薄草子口決』(釼阿本)巻一第十六紙
整理番号
1365
最終更新日
2011/11/28