氏名未詳書状

  御つかいわまいらせ候へきものゝ
  まいり候て、いまゝてに
  なり候ぬる、返々
  心よりほかにおほえさせをはしまして候、
  をさあい物の事、
  かやうにうけ給はりまいらせ候、
  返々、御うれしくをそれ入まいらせ候て候、
  なをゝゝをもひの事くうけ給はり
  まいらせ候て、
  をさあいものとものためまても、
  ゆくすゑ御たのもしく思まいらせて候、
  いのちつれなく候はゝ、いかさまにも、
  御けさんにも入まいらせ候ぬと
  うれしく、としつき久しく、
  あはれなる御事ともゝ、
  □□□はり候ぬる事、

これよりも、このほと
申入まいらせ候はんと、
おもひたち候なから、
さはる事候て、御返事に
申まいらせ候、
心もとなくおほえさせをはし
まして候、何事よりも、
めてたき御事、
うけ給はりまいらせ候へは、

氏名未詳書状

金文番号
2840
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙
料紙
楮紙
法量 縦x横
31.0 * 47.8
紙数
1紙
紙背
『悲想伝授抄』(釼阿本)第一紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1377
最終更新日
2011/11/28