氏名未詳書状
いりとのへ、いたはりの事に、
人をつかはし候ひんに、
いそかしく候なから、
ちと申たく候て申候、
さても、御めくすしの事、心にかゝり候て、
あさましく思て
候へは、かたゝゝの御めの
しんたてまいらせ候はんほと
とて、たかひて候と、うけ給はり候へは、
□□□とにて候はゝ、
返々うれしくおほえて候、
このやうをちやうらうの御方へも、
申させ給へく候、
又、思かけぬ事にて候へとも、中々人をあまた
しらせをはしまして候へはと、思候て申候、
候て給はり候へく候、
又れいの御やう、
申たかりて候を申候、
一日ねりぬきのきたなけなるか、
あるとうけ給はりて候し、
みてとらんと申人にて候、
み候てかへしまいらせ候事や候
はんすらんと思候、
それくるしからす候はゝ、給はり候へ、
かへしまいらせ候はん事、かなふましく候はゝ、
な給はり候そとて候、
こうはいも給はり候ましく候とて候に候、
さころも人のみたかり候時に、たつね候へとも、
候はす候、かまへてゝゝゝゝ、御たつね候て
給はり候へく候、
これにもちて候しを、人にまいらせて候へは、
又人にたひて候なるほとに、候はて申候、
なをゝゝねりぬき、み候てかへし
まいらせ候はん事、
くるしからす候はゝ、給はり候へく候、
『(切封上書)
□□□せうの御方へ
<まいらせ候>』
人をつかはし候ひんに、
いそかしく候なから、
ちと申たく候て申候、
さても、御めくすしの事、心にかゝり候て、
あさましく思て
候へは、かたゝゝの御めの
しんたてまいらせ候はんほと
とて、たかひて候と、うけ給はり候へは、
□□□とにて候はゝ、
返々うれしくおほえて候、
このやうをちやうらうの御方へも、
申させ給へく候、
又、思かけぬ事にて候へとも、中々人をあまた
しらせをはしまして候へはと、思候て申候、
候て給はり候へく候、
又れいの御やう、
申たかりて候を申候、
一日ねりぬきのきたなけなるか、
あるとうけ給はりて候し、
みてとらんと申人にて候、
み候てかへしまいらせ候事や候
はんすらんと思候、
それくるしからす候はゝ、給はり候へ、
かへしまいらせ候はん事、かなふましく候はゝ、
な給はり候そとて候、
こうはいも給はり候ましく候とて候に候、
さころも人のみたかり候時に、たつね候へとも、
候はす候、かまへてゝゝゝゝ、御たつね候て
給はり候へく候、
これにもちて候しを、人にまいらせて候へは、
又人にたひて候なるほとに、候はて申候、
なをゝゝねりぬき、み候てかへし
まいらせ候はん事、
くるしからす候はゝ、給はり候へく候、
『(切封上書)
□□□せうの御方へ
<まいらせ候>』
氏名未詳書状(詳細)
- 金文番号
- 2842
- 和暦年月日
- (鎌倉時代後期)
- 成立
- 鎌倉時代後期
- 形状
- 竪紙
- 料紙
- 楮紙
- 法量 縦x横
- 32.2 * 51.0
- 紙数
- 1紙
- 紙背
- 『薄草子口決』(釼阿本)巻十五第十紙
- 付加情報
- 本文書の影字は一三二五氏名未詳書状にあり、
- 整理番号
- 1379
- 最終更新日
- 2011/11/28