氏名未詳書状

  ひむきも、いかていなる
  事にて候へきやらん、
  つやゝゝ無案内に候、
  ないゝゝあ〈◦つまの)の御方さまへも
  御うかゝひ候て、御返事に
  承へく候、
  円信御房も
  こくらくしにて候程に、
  それよりハ申□す候、
  やつとのゝ御下、返々
  めてたく覚させ給候、御返事は、うらに
  給へく候、あなかしく、
御草子、これにてうつさせ候
程に、よくもかき候はぬ物に
かゝせて候へは、かやうにまたなけに候、
此ちやうにも候へ、くるしかる
ましく候はゝ、かきはてさせて
まいらせ候へきよし、昨日の御文に
申て候し、御返事のさう
なく候は、いかにと候やらん、人に
かゝせて候へは、申さす候けるやらん、
心もとなく覚候、此御返事に
うけたまはるへく候、

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2849
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.0 * 50.0
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第二巻〉』第十一紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1386
最終更新日
2011-11-29