氏名未詳書状

みちもいそかれ候しに、ことにしつかに
のほり候人も、きひしく御いましめの候と
うけ給はり候へは、あまりにゝゝゝゝ
うれしくてこそ候へ、
まいり候所々にては、たゝ御いの
りをのみ申て候し事、
御をしはかり候へく候、
ならうちはのこりなくをかみて候し、
きやうには
とりあつめ四五日候し
ほとに、ゆめをみたるやうにてこそ候へ、
けふあすはやすみ候て、いま三四日の
ほとにはまいり候て、よろつ
申まいらせ候へく候、
たゝいまいかけをして候へは、
あせのたり候て、めもみえ候はぬ
ほとに、よろつとゝめ候ぬ、
なをゝゝ御つかひよろこひ入まいらせて候、
きやうの御文ともゝ、
あすまいらせ申へく候、
このよしを申給へく候、
またれん心房はよろこひ候て、
うけ給はりまいらせ候ぬ、
いな□□□りをし候か、所せくて候ほとに、
まいり候はぬ事、なけき入て候よし申させ□□□
このよしを申給へく候、
   『(切封上書)
 □□□』

氏名未詳書状

金文番号
2851
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 51.0
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈異尊巻一〉』(釼阿本)第六紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1388
最終更新日
2011/11/29