氏名未詳書状

  まつ申候へき事を、なにやかや
  申候とて、のちになり候、御たいの御方
  かやうに申させをはしまして候
  よしに候へは、おほしめしより候て、
  うけ給はり候、よろこひ入てこそ候□□□、
  なけき申はかりなく候とおほせ□□□
  とのはいかほとふてうやふらんと、
  人のし候けるを、御ふせき候けると、
  いしき御かうみやうをさせ給て候とて、
  あはれよろいをきせまいらせ候はゝや、
  かふとをきせまいらせて、大たちをもたせ
  まいらせて、ふらせまいらせ
  はやなと、さまゝゝ、
  おほせ事候、たゝ御をしはかり候へ、
  をかしく候、きかせまいらせ候
  はゝやと、おほえてこそ候へ、
  まめやかにゝゝゝゝゝ御かうみやう
  とおほえて候、
  □□□りかたくこそ思まいらせ候へ、
  □□□ろつくしかたく候て、
  あなかしく、
この御事とも、まことに
申はかり候はす、おほやけわたくし、
なけき入てこそ候へ、あやまち
にてさへ候ける、かゝる事も、
されは候かやと、いとゝ世もおそろ
しくこそ候へ、されともその
御方さま、へちの御事なく候へは
うれしく候、これもをりふし
くまのへまいりて候しか、けかうさ
まに、この事うけ給はり候て、をり
しもこそ候へ、まいり候つらん事
よとまて、おほえて候しに、上にへ
ちの御事なく、うけ給はり候てのち□□□
※備考
諷誦したゝめ
候て進候、可被
御覧、注文
一巻□□□
□□□事候はん様
御覧候て、可
□□□
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氏名未詳書状

金文番号
2856
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.1 * 49.8
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第八巻末〉』(釼阿本)第二紙
付加情報
影字あり(氏名未詳書状、『金』二八五六に活字化)、
整理番号
1393
最終更新日
2011/11/29