氏名未詳書状
して候しか、思のほかに
これにとゝまりて候、
いまいつみのもとに候へとも、
これにわたらせられつゝ、人の御よを
大事にことまかせ給へくほとに、
かくしやうの御房これへいらせ
申て候ふみを、
かまくらまて
つかいもちたかへてこそ候へ、
〈ちたへは〉□□□まへそたらになとをもみて
させまいらせよと
そ、つほねよりもおほせ事候へとも、
いかさまにまつおほせたく候へく候、
御返事御うらに給はり候へく候、
けさ御文をまいらせ候、
ほとに、きゝたかへをして、かまくら
まてまかりて候、なかゝゝ申はかりなく候、又
きのうはやかてかへり候はす候、
※
よろこひ思まいらせ候
なけき中々申つくしかたく
おほえて候、たのもしき事には、
まつ思て候つるに、人めない
ともかくも、申はかりなく候、
猶々うけたまはり候、
悦おほえさせをはしまして、
いつか御かへりにてわた
らせおはしまし候はんと、
かそへ候て、心もとなく
おもひまいらせて候、
このやうを、ひんきには、
申させおはしまし候へく候、
明忍の御房の御文、み
まいらせ候ぬ、かやうに
こまゝゝとうけ給
はり候御返事、返々、
これにとゝまりて候、
いまいつみのもとに候へとも、
これにわたらせられつゝ、人の御よを
大事にことまかせ給へくほとに、
かくしやうの御房これへいらせ
申て候ふみを、
かまくらまて
つかいもちたかへてこそ候へ、
〈ちたへは〉□□□まへそたらになとをもみて
させまいらせよと
そ、つほねよりもおほせ事候へとも、
いかさまにまつおほせたく候へく候、
御返事御うらに給はり候へく候、
けさ御文をまいらせ候、
ほとに、きゝたかへをして、かまくら
まてまかりて候、なかゝゝ申はかりなく候、又
きのうはやかてかへり候はす候、
※
よろこひ思まいらせ候
なけき中々申つくしかたく
おほえて候、たのもしき事には、
まつ思て候つるに、人めない
ともかくも、申はかりなく候、
猶々うけたまはり候、
悦おほえさせをはしまして、
いつか御かへりにてわた
らせおはしまし候はんと、
かそへ候て、心もとなく
おもひまいらせて候、
このやうを、ひんきには、
申させおはしまし候へく候、
明忍の御房の御文、み
まいらせ候ぬ、かやうに
こまゝゝとうけ給
はり候御返事、返々、
氏名未詳書状(詳細)
- 金文番号
- 2863
- 和暦年月日
- (鎌倉時代後期)
- 成立
- 鎌倉時代後期
- 形状
- 竪紙(本紙)
- 料紙
- 楮紙
- 法量 縦x横
- 31.8 * 51.0
- 紙数
- 1紙
- 紙背
- 『薄草子口決』(釼阿本)巻十第四紙
- 付加情報
- 影字あり(二八六三氏名未詳書状)、
- 整理番号
- 1400
- 最終更新日
- 2011-11-29