氏名未詳書状

たゝいまのやうに、おほえさせ
をはしまして、候、そのゝちあまりに、御寺へ
まいりたく候へとも、
さしあひ候ことのみ候て、
心にかゝりておもひまいらせ候
なから、
いまゝて候へは、
まめやかに、心よりほかにおほえてこそ候へ、
猶々、をりふし二三日まて、心しつかに
候し御事も候、御なこりもふかく、
おほえさせをはしまして候、ひにしたかひ候ては、
御心の中もをしかはりまいらせて候、
なにと申候ても、つきし候へしとも
おほえ候ねは、とゝめ候ぬ、あなかしく、
   『(切封上書)
 心戒の御房御方へ』 


氏名未詳書状

金文番号
2879
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 51.3
紙数
1紙
紙背
『薄草子口決』(釼阿本)巻十六第五紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1417
最終更新日
2011/12/30