氏名未詳書状

  御ひた八ゆいまいらせ候、
  なに事も、御はゝかり候て
  うけ給はり候へく候、さても
  時はのちやうしきの御房、
  にわかに〈十四日〉よへ御かくれと
  たゝいま申候、あはれにこそ候へ、
  つめにかみをまいらせ候、
ひんことには、申たく思ひまいらせ候に、
めもみえ候はす、心ちわひしく候て、思ひ
なから、にしゆの申させ給候をたのみ候て、
すくしまいらせ候、このみこれらは、なのめならす
候へは、ましてさこそ御わたり候らめとて、
よるひる御心くるしからせ給候て、いかゝせんとて
候へとも、よろつあまりに、せけんなにと
申はかりなく候て、めして候御こそてを
すみそめにして、中に御せなかには、かみ
いれなとして、まいらせさせ給候、御をこないの
をりも、めし候へく候、なにとしてかあらせ
つけまいらせ候はんと、わひ申させ給候へとも、
思ふやうにもかない候はぬ事、心うくおほえて候、
これもあつくとも候□□□はしく候、

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2880
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.0 * 47.9
紙数
1紙
紙背
題未詳聖教(綴葉装)
整理番号
1418
最終更新日
2011-11-29