氏名未詳書状

  なをゝゝ□□□
  御事□□□
  しまし候らんと、
  ことさら御なつかしくも、
  御大事にも思まいらせて候、
  かやうにうけ給はり候にこそ、
  すくしなくさむ心ちして候へ、
此御事、中々とかく、
やるかたなく候はす、あ
さましとも申候へは、
なをよのつねの心ちして候、
ゆめうつゝとも、いまた
思さためまいらせ候はす候
にも、御心の中も、さこそと
思やりまいらせ候て、御いたはしく
□□□まいらせて候へ、さて

ふしゆ□□□て
さやうのことも、けさんに
入候て、申まいらせ候
はんと、おほえさせおはしまし候、
なけき申すはかりなき
ことにてさふらふも、きこしめし候へしと、
思まいらせてこそ候へ、
      あなかしく、
   『(切封墨引)』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2886
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙、切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 44.5
紙数
2紙
紙背
(上)『公家孔雀経御読経導師次第〈一日/儀〉』第八紙、(下)題未詳聖教(釼阿延慶二年書写本、識語あり)
付加情報
礼紙は一四二五氏名未詳書状、
整理番号
1424
最終更新日
2013-11-01