良證書状
すゑになり候ぬるにやと、心ほそ□かなしくおほえて候、いかにゝゝゝ御なき
候らんと、御こゝtろの中おしはかり
まいらせてソウル尾、御なけきはいつれも
おろかならぬ御事にて、わたらせ
給候らん、御なこりも事に御身ちかき
御事にて、わたらせをはしまし候つれは、
なをふかき御なけきにておほえ候らんと、
返々、思やりまいらせて候、さり
なから御りんしゆうめてたき御事と
うけ給はり候へは、思まうけまいらせて候へとも、
なけきのなかのよろこひとは、これをそ
申候らんとまて、よろこひ入まいらせ候、
いくら申たう候に、おりふしいたはる事候て、
御文もいかにと申候やらん、
とゝめ候しを申させ給へく候、
(ウハ書)
「 封 明忍御房御かたへ
申させ給へ 良証」