氏名未詳書状

わたらせおはしまし候らむと、
をしはかりまいらせて候、さても、いつと候はぬやまひものにて候へ□□□、
久しかるへき心ちもし候はす、
こゝろほそく候とも、おそれ
なから申入まいらせたく候て、
むすめの候を心くるしく
思ひ候と、申まいらせて候へく候、
候はす候はん時も、さそいひ
しなとおのつから御つとめ
の時、おほしめしいて
させをはしまし候へくと
て申入候、たゝわかもの
おさなく候し程よりも、
まいらせたく候、
返々かやうに
をそれなく申
まいらせ候、いかゝおほしめし
候はんと、
御心もとなく候、
つくしかたく候て、
又々申入まいらせ候へく候、
このよしを申させ給へ、
     あなかしく、
   『(切封)』

氏名未詳書状

金文番号
2904
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
31.2 * 50.8
紙数
1紙
紙背
『薄草子口決』(釼阿本)巻八第十三紙
付加情報
影字あり(一二九一氏名未詳書状)、
整理番号
1445
最終更新日
2011/11/29