氏名未詳書状

おほ方に□□□の候しほとに、
夕方まいりて、めつらしう
見ては候しか、よに入候て、
あくるまて、しらひやうし、
さるかう、いしゝゝ候て、わかきほとに、たち
あそひともの候し、み候てよにもしろう候し、
御文にはいかにと、申つくす
へしとも覚え候はす候し御いとをしや、
けにかゝる事なとも、
うちむかひまいらせ候て、み候はゝ、
ことにゝゝゝ、はえある事にて
候なまし、よにゝゝみ所あるやうに、
すみゝゝとをもしろく又やさしき事も、
をかしくも覚え候に候しに、
たゝさなから、思いてまいらせ候て、
まめやかに、袖もしほたれぬへうしも候しか、
   『(切封上書)
 をふね殿へ〈まいらせ候〉』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2905
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
31.9 * 50.1
紙数
2紙
紙背
(上)『頓成悉地法』第四紙、(下)『頓成悉地口伝集』(凞允本)第九紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1446
最終更新日
2011-11-29