氏名未詳書状
ひそめきはかりとたに
思候はゝ、あちこちもありき候
ましく候に、
火と申、これには
たうし、わたくし
かたきをもちて候ほとに、
かゝるまきれに、いかなる事もや候はん
すらんとおほえ候て、
をそろしく候ほとに、下へまかり候時に、
これものとかならす候、
御人すくなさも、
まめやかに、いかゝし候へきとおほえて
候へとも、いかにとあるへしとも
おほえ候はて候、
わかつるこせんを、それにすえよと申候、
又かやうに申候ほとに てをいて候ものは、
ひろせにもとり候けるか、いまは
候はて、すきたてら候所に、
うけたまはり候ぬ、
これにもあまりに、かねさはの
さはき候と、うけ給はり
候時に、あさましく候て、
はすみの入道におほせ
事候て、まいらせさせをはし
まし候へと、きのふ
申候し御文は、御らん候
するやらん、これ
よりも申させ候て候、