氏名未詳書状

これよりのち、かはり候はんは
しり候はす、たうしまては、
六はらにも、むまのこうの殿も、
へちの事あるましにて候、
てをいの事も、しのひやかに
人に心えさせ候て、さたせさすへく候、
あまりにゝゝゝゝ、なにとしても、
ふしきににくゝ、心うく候、
又御わたりの事、これにも思
よりて候つる、あはれこれに
御わたり候はゝと、おほえ候か、
火のをそろしく候、
たうしはまことに
下殿へまかり候に候、

人の□□□につかはれて候と申候、
いかさまにも、人の
下人にもなりて候へ、
てをいをかねさはうちにをき候事、
あるましき事にて候時に、をはせよと申候、
六はらむまのかうの殿事、
たうしはかくこそきこへ候へとも、
のちはすへてしらぬ事にて候、
又これの事、ときはへまかりて候なと
申候とも、くるしからす候、
なにことも申候へ、又
かねさはのぬしに、
くたんの人のなるへく、【○以下/抹消ス】

氏名未詳書状

金文番号
2907
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.0 * 50.0
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第七巻〉』(釼阿本)第二紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1448
最終更新日
2011/11/29