氏名未詳書状
これよりのち、かはり候はんは
しり候はす、たうしまては、
六はらにも、むまのこうの殿も、
へちの事あるましにて候、
てをいの事も、しのひやかに
人に心えさせ候て、さたせさすへく候、
あまりにゝゝゝゝ、なにとしても、
ふしきににくゝ、心うく候、
又御わたりの事、これにも思
よりて候つる、あはれこれに
御わたり候はゝと、おほえ候か、
火のをそろしく候、
たうしはまことに
下殿へまかり候に候、
人の□□□につかはれて候と申候、
いかさまにも、人の
下人にもなりて候へ、
てをいをかねさはうちにをき候事、
あるましき事にて候時に、をはせよと申候、
六はらむまのかうの殿事、
たうしはかくこそきこへ候へとも、
のちはすへてしらぬ事にて候、
又これの事、ときはへまかりて候なと
申候とも、くるしからす候、
なにことも申候へ、又
かねさはのぬしに、
くたんの人のなるへく、【○以下/抹消ス】