氏名未詳書状

へちのことなくすき候ぬるも、
ことにうれしう覚候つるに、
この御文にちからをち
たる心ちしてこそ候へ、
いまはいつとたに、
さたかにうけ給
はり候はぬこそ、
いかにつねに見参に
入候はんなと、申て候つるに、
おなし思にうけたまはり候へは、
御いつはりにては候はしと、心をやりて
思まいらせて候、さても御方の
おさなき人まうけまいらせさせ
をはしまして候らんこそ、よに御あやしう、
亭子皇后宮の御まねまして
はしわたらせをはしまし候はゝと、
思まいらせ候へ、このひんやかて
たちかへり候と申候ほとに、
のちのひんにたつねて、
まいらせ候へきよし申たく候、

氏名未詳書状

金文番号
2908
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙のうちの一紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 51.0
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈本鈔第十一巻〉』(釼阿本)第十六紙
付加情報
本紙は一五一五氏名未詳書状とみられる、影字あり(一四一五氏名未詳書状)、
整理番号
1449
最終更新日
2011/11/29