氏名未詳書状

さても昨日の御めつらしさ、
さしも中々なる思に候て、
けにいかてか一とには、
申はれ候へきとおほえ候て、
いまた思も
しつめられぬ
やうに候て、
つもり候ぬる心のうちも、
いのちのうちに、かやうにくるしからぬ
事に成候ぬる御事、
返々もうれしう本意おほえて候も、

のみつくさせおはしまし候つるに、
心やすくしなされまいらせ候ぬるも、
さなからたゝ御心さしともの
御ゆくゑにて候へは、
申つくしかたき心ちのみして候、
かゝる事候はすはとまておほえ候、
□□□しもためしなく候つる、
□□□をかはらぬ御心さしとてよくなり候ぬる
□□□なと、なに御文にはことあさき心ちし候て、
とゝめてこそ候へ、
□□□の御文まいらせ候、
けさんに入候はねは□□□思ひまいらせ候、
御名もしりまいらせぬ、心より□□□申□□□

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2913
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.3 * 49.3
紙数
2紙
紙背
(上)『鳥羽院御月忌次第』第十紙、(下)『大御室御忌日蜜導師次第〈九月/二十八日〉』第八紙
付加情報
影字あり(六六二氏名未詳書状ともう一点の氏名未詳書状)、
整理番号
1454
最終更新日
2011-11-29